食の記憶
ねぱねぱさんが国外の探検先で食べたものについて紹介します。
右の項目から記事を選んでください。
ネパール料理
2012-07-08
インドからチベットへと続く交易都市の食文化
ネパールはインドとチベットの交易ルート上にある国。人、物、文化そして仏教もインドからネパールを経由してチベットへもたらされました。そして、チベットの向こうにはもう一つの大きな文化圏の中心である中国があります。
チベットとネパールは地理的にも文化的にも2つの大きな文献の狭間というか回廊のようなポジションだといえます。そして、チベットはより中国文化の影響を強く受け、逆にネパールはインド文化の影響を強く受けていると言えます。日本のような中国文化圏の辺境の視点から見ると、チベットはその反対側の辺境であり、徐々に中国文化が薄まりインド文化へと切り替わっていく最後のフィルターがネパールというところでしょうか。
このような位置にあるネパールの食文化は、インド料理がベースでそこにチベット料理などが混じり合っているといった印象です。
基本的に食事は1日に2回で、いわゆる朝食はなくブランチのような少し早い昼食と夕食、これに食間にスナックを食べるという構成のようです。当然旅行者であるねぱねぱさんは朝昼晩と3食きっちりと食べましたが、日が昇る前から近くの祠やお寺にお参りするためにお供え物片手に真っ暗な道を多くの人が歩いている姿を見かけたことから考えても、彼らが朝食を採るのは難しそうに感じました。
一般的にはダルバート(ダルとは豆スープ、バートはご飯で、これにいくつかタルカリというカレー風味のおかずやアチャールという漬け物が添えられています)とよばれる料理が食べられていますが、どれも香辛料が効いているものの優しい味付けで日本人にはなじみやすい料理だと言えます。
写真はダルバート。ダルにご飯、野菜とお肉のタルカリ、アチャールが一つのお皿に載っています。
上の写真はモモと呼ばれる蒸し餃子のようなもの。マトンや野菜など中に詰める具によって何種類かのバリエーションがあります。中の具には香辛料がよく効いており、これにカレー風味のトマトケチャップや緑色の辛いソースをつけて食べます。
下の写真はトゥクパという麺。こちらには香辛料は入っておらず、日本の五目うどんのような味付けです。トゥクパの横にあるのは焼きめし。
こちらはチキンカレー。ご飯がついていますがナンを選ぶことも出来ました。
(2010/08/29)
エジプト料理
2012-07-08
ナイル川流域の豊かな穀倉地帯の食文化
エジプトは紀元前3000年頃から中央集権体制が確立していたいうことなので、ざっと5000年の歴史があります。日本なんて足元にも及ばないぐらいの歴史がある国なのでさぞや食文化も洗練されたものがあるのだろうと思いきや、これがそうでもないようです。
おそらく彼らは食に関心があまりないか才能がないかではないかと疑いたくなるほどバリエーションに乏しく、不思議な組み合わせになっています。
たとえばこの写真。ご飯に注目してください。ご飯からなにやら細長いものがはえているのが見えると思います。この物体は細切れのパスタです。エジプトではご飯を炊く際に一緒にパスタを混ぜて炊くようです。そしてご飯はほんのりと塩味がついています。
次はこれです。これはコシャリという食べ物で、ご飯とマカロニ、ぶつ切りパスタ、レンズ豆、フライドオニオンの入った器にトマトソースとレモンビネガーをかけて食べます。お好み定食もびっくりするぐらい、炭水化物にこれでもかというぐらい炭水化物を加えていくという不思議な食べ物です。
こんな風に紹介するとさぞかしまずいんだろうという印象を持たれるかもしれませんが、これがけっこういけます。パスタ入りのご飯も塩味が効いていてなんだかピラフのような感じだし、コシャリはお気に入りで毎日食べたほどです。ただし、コシャリものすごく腹持ちが良く、1人前食べてしまうといつまでも満腹で次の食事が出来ませんが。
これら以外にも様々な料理があるわけですが、コフタやケバブなどインドから中近東にかけて食べられているものと同じでエジプト独自色はあまり感じられません。そこで思ったのが、エジプト人は穀物が好きなのではないかということです。街角のパン屋さんでもびっくりするぐらい多様なパンが売られているし、若い女の子たちが道ばたで売られているトウモロコシにかじりつきます。そして、まちで見かける若い人は男女を問わずスマートなのに中年になるとみんなどっしりした体格なのはその結果で、彼らの穀物好きを証明しているのではないでしょうか。
デザートにもこんなのがあります。
これはオムアリというデザートで、牛乳に浸したパンの上に干しぶどうやナッツをたくさんのせてオーブンで焼いたものです。めちゃくちゃ甘くって、ねぱねぱさんは大好きですがこれはデザートやけどお腹にドシッと来て、甘いものは別腹って言えない気がします。
こんな感じなので、穀物を食べることへの執着はすごいのにそれ以外のお肉とかお魚に対してはそれほど執着していないのではないかと勝手に想像してしまいます。よって、エジプトの食文化はエジプトがいかに豊かな穀倉地帯であったかを示しているのではないかなぁなんて適当なこと言っておしまいにします。
ここで紹介できなかった料理の写真はこちらからどうぞエジプト料理
台湾
屋台で食べる馴染みのある料理
台湾で食べられるものはどれも見慣れたもの。たまに少し見慣れないものもあるけど基本的には中華料理店や家庭などで食べたことがあるものが多く、まったくといっていいほど違和感なく食べられます。時折、食べ物に保守的で海外に行っても日本食を食べたりしている人を見かけますが、こんな人でもたぶん台湾なら問題ないはずです。その分、目新しさというかどきどき感はうすいけど。
まずは夜市で食べた料理から紹介します。
胡椒餅
これは胡椒餅。窯でぱりぱりに焼いたパン生地の中に八画がよく効いたお肉が入っています。
こっちは麺線。とろみのある鰹風味の出汁に細くて短い麺とモツが入っています。めちゃくちゃ和風な一品。
次は魯肉飯(ルーロー飯)。ご飯の上に八画が効いた甘辛いそぼろがのっています。なぜかこのお店にはカレーライスもあって魯肉飯の具とカレーが隣同士で煮かれていました。
最後は豆奨と小籠包。豆奨は温かい豆乳みたいなもので、小籠包はご存じのあれです。
つづいてお店で食べたもの。
刀削麺と水餃子。水餃子は皮がもちもちしていてすぐにお腹がいっぱいになってしまいます。
空心菜の炒め物に小籠包と炒飯。空心菜の炒め物はベトナムやタイでも食べたことがあります。1時間近く並んで鼎泰豊で食べました。
IMGP2276.jpg
最後はビーフン。高菜(雪菜と書いてありました)とワンタンがたくさん入ってます。
デザート。
タピオカの入ったミルクティー。
かき氷のバリエーションはすごいです。日本では絶対に入れないだろう、ピーナッツやサツマイモ、タロイモなんかが入ってます。
豆花はあっさりしたぜんざいに豆腐が入っているような感じです。
その他。
これは駅弁。
空港で食べたビーフシチューライス?。
どうですか。全然違和感なく食べられそうでしょ。ねぱねぱさんは台湾だったら何の違和感もなく住めると思います。